先日参加してきた再生医療 骨再生、歯茎再生を目的としたハンガリー短期留学(研修)について記載させていただきます。コロナ禍で3年間延期になって首を長くして待ち望んだ機会でした。

今回の研修で最大の収穫は、実習で様々な事を確認できた事です。手術手技のトレーニングは通常、豚の顎の骨で行う事が多いのですが、今回は人体の体を使って勉強できました。大学を卒業すると、献体(科学発展の為に死後の体をご提供いただける方の事)を使って勉強することはなかなか難しいですが、今回のトレーニングコースでは二人に一体ご用意していただき、それもハンガリー国家プロジェクトで厳重に管理提供された検体で、日本で勉強できた解剖とは比べ物にならないくらい、状態がよく、死後にも血管が分かりやすいように、赤色のシリコンが綺麗に注入されて保管されているおり、神経と血管の判別がしやすく、血管の細かい走行状況も非常に分かりやすい教材となっていました。普段は動脈、静脈、神経近くは何となくこの辺走行しているから触るのを辞めていた症例も、神経、血管の回避の仕方、仕方なく傷つけても影響の無い血管と大切な血管の位置、見分け方などを教えていただきました。実際のメスの入れ方も教授から直接お褒めいただきました。神経や血管の近くの今まで苦手としていたメスの入れる角度が浅いところは、丁寧にアドバイスが受けれて、大変勉強になりました。より多くの症例にも適応出来るようになりました。豚や鶏の骨で練習したり、豚の顎で練習するのとは、全く異なり、自信を持って患者さんの外科治療に臨めるようになりました。この経験を忘れないように、復習、予習、患者さんの手術のイメージトレーニングは毎回欠かさないよう、努力していきたいと考えております。

休憩時にIstvan Urban教授と記念撮影ブタペスト研修教授と一緒に

 

いとう歯科